ストリートダンス~アイソレーション~

パントマイムやストリートダンスの基礎技術、あるいは動作トレーニングのひとつであるアイソレーションは、本来、分離・独立といった意味です。特にストリートダンスにおけるポッピングのベーシックテクニックとも関連が深いため、非常に重要な技術、トレーニングであると言えるでしょう。

ダンスパフォーマンスは全身を使って表現するものですが、そこに魅せる動作を入れ込むため、あえて身体の各部位ごとに切り離された動きをすることが、どうしても必要になってきます。大きな視点で見れば上半身と下半身、細部に至れば、頭、肩、首、胸、腹、肘、腰、手首、脚、膝、足首、さらには指の一本一本にいたるまで、それがまるで別の身体であるかのように独立して動かすことが理想といえるでしょう。

この各パーツを単独で動作させることこそアイソレーションです。ブレイキングにおける各種ウェーブや、ポッピングにおけるアニメーション、ブガルー、ロボットダンスといったものは、すべてアイソレーションによって表現されているといっても良いでしょう。「身体の一部だけが動く、あるいは逆に一部だけが空間に停止している」ように見せるのがアイソレーションの簡単な概要ですが、それを「見せる」レベルから「魅せる」レベルまで引上げるには、日頃の鍛練と身体の各部位の広い可動域、さらには総合的に正確な動作を行なうと同時に、身体の各部位の動作をしっかりと把握しておく必要があると言えるでしょう。

人体は動作を行なう際、それが例え腕や足だけの単独部位のみを使う運動であると認識される場合においても、同時にその周辺の部位がその動作と連携、あるいは補助することで一連の動きになっているものです。野球のピッチャーが腕だけで投球するわけではなく、身体全体を使っているように、人間にはひとつの動作をよりスムーズに効率よく行なうため、周辺の部位を動員するシステムが出来上がっているのです。

だからこそ、魅せる動作を要求されるストリートダンスにおいて、アイソレーションは重要な役割を果たすことになります。普通の動きではなんら注目を浴びない動作であっても、アイソレーションを駆使することで通常では考えられないパフォーマンスに変貌していくというわけです。日頃の鍛練によって身体の各部位を切り離して動かす意識がしっかりと見についたなら、その人のストリートダンスパフォーマンスは格段の進歩を遂げていくことでしょう。

blogplaync_ストリートダンス